慶應義塾大学医学部と米国ワシントン大学医学部の研究グループは、世界初の臨床研究によって、ヒトに対する抗老化候補物質であるNicotinamide mononucleotide(NMN)の安全性を明らかにしました。健康な男性10人を対象に、異なる量のNMNを経口投与した結果、投与後の血液・尿検査や視力、睡眠の状態に変化は見られず、NMNはヒトに安全に使用可能であることが確認されました。この成果は、将来的に加齢に伴う疾病の予防や治療に役立つ可能性があります。今後は、より詳細な研究や長期投与による影響の評価が進められる予定です。